真崎 総子「BOYSエステ」(講談社・月間デザート連載中)
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第12話(2007/09/28 OA)

『BOYSエステ』店長の叶は、エステ技術習得のため、響を連れてロンドンへ留学することをスタッフに発表した。突然の話に、副店長の直紀は驚く。そんな彼をよそに、オーナーの吉馬も店の親会社・名和製薬で次期社長候補として働くため引退することを宣言。さらに七里も、家業の永谷学園の仕事に専念することを告げ、店を辞めると言い出す。
直紀は、自分に内緒で次々に仲間が店を辞めることに納得がいかない。そのうえ、叶の右腕として働いてきた直紀にとって、ロンドンへ留学する相手が自分でないことにも腹を立てていた。すると吉馬は『BOYSエステ』新店長に直紀を指名する。直紀は、叶直々に店長に任命されたことを知り、喜びが隠せずさっきまでの怒りはおさまる。 
一方七里と別れた静香は、響を好きな自分の気持ちに正直になるが、響がロンドンへ留学するうえ、響の元カノ・さくらが一緒について行くことに複雑な気持ちでいた。静香は、今更何もできないことに悩む。そんな時、編み物でプレゼントを作ることを思いつきさっそく挑戦することに。
数日後、留学する叶と響の送別会が『BOYSエステ』で開かれた。オーナーの吉馬、副店長の直紀、フェイシャルナンバーワンの七里、顧客の静香に公子、さくらや赤城一家、静香の友人たちが2人の門出を祝う。一同が盛り上がる中、響はこっそり会場を抜け出し『BOYSエステ』の施術室に一人佇んでいた。すると静香がやってきて、プレゼントを渡す。そのプレゼントは、響を想って一生懸命に編んだ手袋だった。響は、好きな静香が自分のために編んでくれた手袋のプレゼントが嬉しくて思わず彼女に告白しようとするのだが…。